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皆様お一人、お一人の寺院として
ある時は人生の良き相談相手となり
ある時は生きるということを共に考える

ここ嵯峨嵐山の地は、日本国中にとどまらず、世界中から観光に参拝にと年間を通じて、集まってきております。また、春は桜、夏は蓮、秋は紅葉、冬は雪と日本の四季の美しさを堪能出来るのも、ここ嵐山の地です。春は桜を愛でながら法輪寺での十三参り、夏は愛宕の千日詣り、夏の終わりの大文字、中ノ島では灯篭流しをして、ご先祖様の供養をします。10月の野々宮神社の斎宮夢行列、嵐山のもみじ祭り、そして冬、12月初めの花灯籠。一年の締めくくりの除夜の鐘、2月3日には天龍寺節分会と、四季折々にその姿をめでる催しが繰り広げられます。
天龍寺は、吉野の地で崩御された後醍醐天皇の霊を安んずる為に、足利尊氏が夢窓国師にお願いして、1345年、後醍醐天皇七回忌に建立されました。それから200年の後に永明院は、本山をお守りする塔頭として建立されました。爾来400年以上、ここ天龍寺をお守りして参りました。江戸初期には常滑、水野家の守信公によって、それまで住職もなく、荒寺であった永明院を再興していただきました。
また天龍寺は都合八度の火災で焼失しておりますが、永明院もその都度火災に見舞われ、近世では蛤御門の変のおり、長州の陣地になったばかりに、長州の兵が敗走した翌日、薩摩の手によって焼き討ちにあっております。
2007年11月、天龍寺第一教区宗務支所長を拝命。2009年より、国際禅仏教徒連盟理事長として、タイの世界仏教徒連盟(WFB)と親交を持ち、災害支援、貧困支援などを行い、他に、世界の子供支援、インドネシア、ジャワ島大地震、大津波支援などを行って、アジア地域の貢献と共に、バチカン、ローマ法王を親善訪問し、世界的宗教観で、人々の精神的支柱となれるように努めております。2011年3月に起きた東日本大震災によって、壊滅的打撃を受けた東北地方にたびたび訪問し、被災地を激励しております。
2014年4月より2016年3月まで、花園大学にある国際禅学研究所に奉職。2016年6月より天龍寺宗務本所に教学部長として奉職しております。

2017年1月吉日
永明院 住職 國友憲昭拝
<現在在職中の役職>
天龍寺本山教学部長
世界禅仏教徒連盟理事長
嵯峨仏徒連盟理事
連合各派布教団布教師